きみの処方箋  ディアプラス文庫

割と月村さんが続きます。
体調が万全ではなかったので
とりあえず古本のこれから手を付けることに。

月村さんはさすが評価されている作家さんという感じがします。
不幸な境遇の子を書くのが本当に上手ですよね。
その設定1つだけでも小説作れる!!的なのが
もうどんどん出てくるのに…大安売り!!感があまりないという。
ディアプラスにすごーくマッチした作家さんだと思う。

e0076112_1593969.jpgきみの処方箋 (文庫) 月村 奎 (著), 鈴木 有布子 (イラスト)

父を知らずに育った智朗は、たった一人の家族だった母を亡くして伯父の家に引き取られた。けれど頑固な伯父とは衝突してばかりのうえ、従兄の克巳からは屈託もなく言い寄られ、智朗は早くこの家を出て独り立ちしたいと思っていた。ところが、心臓の病にも負けずに明るく見えた克巳には、実は智朗が思いもよらぬような秘密があり…。きみを守りたい、そして癒したい―あの名作が、書き下ろし短篇とともに甦る。




なんか挿し絵が妙に怖くって
口絵もなんか「どんなシチュなんだ?」って感じで
そしてあらすじ見る限り不幸ネタ病気ネタ…?

そんな感じがする作品ですが
案外気にならずに読めます。切ない系…だけど克巳がかなりからっとした性格だからな。
不幸設定の多さでは過去読んだ中でも相当な数だと思いますが
何故か「ありかな?」と思ってしまうのです。あら不思議。
脇キャラが全員魅力的だからかな~。勿論主人公も好き。
終わってみれば月村さんの中でもかなり好きな作品。

鈴木さんのイラストも
最初「恐らく好きになれないだろな…」と思っていたのですが
全然違います。表紙に騙されてはいけません…!!(いやこの表紙も好きだけど
イラストが…の人は是非とも…。

何気に高校生ものなんですよね。
自分やっぱり高校生が好きなんです。一般の高校生ね。
しかも…
割と男らしい…でも実は好きでたまらないみたいなでかい男と
一見明るくってでもじつは境遇が重かったり悩みを抱えていたりする子って…
自分の好みピッタシなのです…!!キャラの好みが見事にあったなぁ。

攻め視点…自分結構好きです。
感情移入するのではなく観戦…?みたいな立場で見れるから。
なんか常に真新しい感じがするのよね。

あれ…だんだん話が遠ざかってきたぞ。

結構話は盛りだくさん。
でもスルスルいけました。
そして克巳の幼なじみ?の草子視点の話は反則ですって…!!
ズルそうな少年ぽいお医者さん大好きです。かなり。
エッグスタンドでもそうだったのですが
月村さんの小説に出てくる女性は何か魅力を感じます。
今回の伯母さんもなかなかいいキャラですよね。
いやステップバイステップのあれは別物ね。
草子も最初は好きになるタイプではなかったんだけどなー…。

…なんか妙なテンションの感想だな。。
微妙に感想になってないし。猛反省。

最後に胸に残ったフレーズでも。

「……あんたは親でも友達でも犬でも庭木でも、
何にでも好きって気楽に言うじゃないか。
そんな大安売りの好きと、俺の感情を一緒にするなよ」

その前の実はずっと前から好きだったエピソードと
智朗の境遇を考えると何か想うものがありました。
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by syukarin71 | 2007-01-09 02:20 | BL小説レビュー


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