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ホテル・ラヴィアンローズ   高遠琉加

自分はヨーロッパ一周よりも
阿寒湖の温泉で一泊の方が贅沢に感じます。。

ああでも愛の逃避行だけは別です!
そんな感じで感想です。


オムニバス形式で短編が3つ入っています。
だけど全部にドラマがあって
満足度は3冊分!といっても過言ではないかも。
自分は1つ目がぶっちぎりで好きです。
高校生の愛の逃避行です。たまらなく好きです。

2つ目3つ目も嫌いではないのですが
1つ目がすごく好きすぎて・・・。
というわけで感想は「ホテル・ラヴィアンローズ―青―」を中心に。


高校生×高校生です。
ホテルは確かに重要なキーとなりますが
ホテルマンを目指す話ではありません・笑

人を刺してしまったという出来事の後から

「なんかもう、全部捨てて、どこか遠くへ行っちまいたいな」

そんな台詞から始まる逃避行です。
勿論、自由になれるはずなんてないんだし
そもそもたかが高校生なんだから無理があります。
それでもね・・・走るんですよ!見たこともない大きな場所に向かって。

2人ならなんでもできる・・・という感じもよかったなあ。
銭湯のシーンだとか、警官から逃げるシーンだとか良かったなあ。
とにかく2人の距離感がたまりません。

そして、薄々気付いていた「終わり」の後の行為シーンはたまらなかったです。
ああ高校生良いなあ!
これもある意味キラキラしているという部類なのでしょうか。
ラストシーンも好みでした。


__誰か時間を止めてくれ。
今だけは、滝口と二人だ。
街の片隅で、夜の底で、俺たちはこれ以上にないくらい二人きりだ。__



ホテル・ラヴィアンローズ (B-PRINCE文庫 た 1-1)
高遠 琉加 / / アスキー・メディアワークス
☆☆☆(3.5)


来月のビープリは不作かな(´・ω・`)
by syukarin71 | 2008-05-29 22:43 | BL小説レビュー


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