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永遠の昨日   榎田 尤利

榎田さんの絶版本の中でもかなり高価格で取引されているこの作品。
運良くお貸し頂き読むことができました。
って・・・読んだのは結構前になるんですけどね^^;

で・・・感想は・・・
率直に言うと、どうも入り込めませんでした。

この作品がファンタジーだってことを知らなかったんですよねorz
自分・・・苦手なんです。非現実的な世界がorz
いや小説にこんなこと言ったって仕方がないんですが。
受け(満)の一人称で進むのもちょっと取り残されてしまった原因かも。

あらすじは攻め(浩一)が交通事故で肉体はめちゃくちゃになって死んだはずなのに
何故か生きていてそのまま学校にも行ってしまって・・・みたいな感じ。
そんな描写がやけにリアルに描かれています。
だんだん本当に思えてくるから不思議!

テーマは「生と死」なのでしょうか。
浩一は二度、死んでしまうわけで。
そして満(受け)はいつかその時が来てしまうことがわかっているわけで。
そこら辺は・・・よかったなあと思います。榎田さんに筆力がすごい。
ユギさんの挿絵も麗しいのです。高校生っていいなあ。


しっかしなんで自分は入り込めなかったんだろうなあ。
上手くテーマを読み取るもできずしまいでした。勿体ない。
なーんかしっくり来ないまま読み終わってしまったなあと。

きっとまだ死というものがわかっていないからなのかなあ。
それとも死にネタそのものが苦手なのか。
10年後くらいに読んだらまた見方が変わりそうだなあと思います。

設定を見てから買った方がいいと思います。
入り込むことができたらきっともの凄い感動的な小説だと思います。
悪い小説ではないですよ!!勿論。

永遠の昨日 (CROSS NOVELS)
榎田 尤利 / / 笠倉出版社






そもそも自分は「感動小説」が苦手なのかも。ドライ・・・なのか?
可南さんなら、感動作といわれる「指先」よりも日常的な「ちゃんと待ってる」が好きだし
高月さんの緋色も自分にはまったく合わなかった・・・。。

杉原さんの世界が終わるまできみとは好きだけどね。
by syukarin71 | 2008-07-27 22:47 | BL小説レビュー


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